時期がかなり変わってしまって、実感がなくなってしまったのですが(今年の試験は少し前に終わったようです)、皆さんにとって、司法試験とはどんなイメージでしょうか。
「難しい」といったものでしょうか。司法試験に合格した私が、「難しい」と言うと、嫌な人間だという評価を受けかねないので、試験自体が、どのように行われるのか、私がどのように挑んだのかを簡単にお伝えできればと考えております。
1 司法試験がどのように行われているのか
私の受験自体は、5月のゴールデンウイーク明けに試験がなされていたように記憶しています。そのせいか、ゴールデンウィークは、司法試験の意識をしだしてから十分に楽しめなくなったのをよく覚えています。
実際の日程は、1日目に選択科目及び公法系(憲法及び行政法)で、一番の長丁場の7時間もの苦悩を感じたのを覚えています。特に、1日目の前日はあまり寝れなかったのを覚えています(翌日からは疲れもあって熟睡しておりました)。聞くところによると、それなりの数の受験生が万全の体調で挑むために、この期間中は近隣のホテルに泊まることが多いようです。なお、私は、それほど金銭的余裕があったわけではなかったので、ホテルに泊まることなく自宅から大阪会場に向かっていました。
2日目は、民事系科目(民法、商法、民事訴訟法)で個人的にここをいかに乗り切るかと考えておりました。特に、民法と民事訴訟法は、捻った問題が出題されることが多く、どう対応するか悩まされることが非常に多かったです(商法は、分量勝負の点があり、根性で何とかなりどちらかというと私は得意でした)。当日も、案の上明確な正解筋の確信が持てないまま何とか対応したのを覚えています。結果、試験作成者が作成する筋とは完全に一致するわけではなかったですが、一応のラインには達していたようで、相応の評価を頂けて結果が来た時に安堵したのを覚えております。
3日目は、刑事系科目(刑法と刑事訴訟法)で比較的個人的に得意であったので、2日目までの相当の緊張感からは解放されていました。こんなことを言っておりますが、結果、刑法で出題形式が変わり、これまでのように刑法で稼ぐことができず、当初の目論見からは外れてしまいました。
4日目の短答試験は、マーク式試験で知識の有無を問われるものです。今となっては良かったのかは不明ですが、当時は寝たら知識は抜けると考えて、この日の試験については、朝3時ごろから起きて知識を再度入れ直していたのを覚えています。これで司法試験も終わりと考えると不思議と活力が沸いて問題なく動けました。この点が功を奏したのか分かりませんが、今までで最高点を取ることができ(手ごたえもばっちりでした)、無事気持ちよくその日は、呑みに行くことができました。
2 中村がどのように挑んだか
こうやって振り返ると、意外としっかりと覚えているもので我ながら驚いております。
司法試験に挑む際も色々な先人から、様々な方法論を聞いてそれを試して、どれが自分に合うのかを常に模索していました。
よく言われていますが、「まなぶ」というのは「まねる」から来ていると聞いたことがあります。実際にその手法等をまねて自分の中で消化できたことが良かったように思います。知っている方に聞くのが一番早いと思ったのがこの時でした。
この考え自体はいろんな場面でも応用できるように思います。
弁護士中村は、このような考えを持ちながら対応する人間ですので、今回は人となりを皆さんに分かって頂けたのではと考えております。
人間性に興味を持って頂けた方は気軽に弊所までお問合せ下さい。