月数万円での支払いの分割合意~慰謝料被請求での解決事例〜

本事案は、慰謝料請求された事案で、通常合意に至らないような金額で和解に至ることができた事案です。
本件のように、依頼者の方の資力等のその方のご要望を踏まえた解決対応しますので、そういう事案としてご確認頂けますと幸いです。

なお、本事案に限らず私が紹介している解決事案は実際の内容から一部変更した上でご紹介させて頂いております。

1 ご依頼前の状況

 このご依頼者様は、訴訟提起された段階で私のところにご相談に来られました。その中で、かなり大人しい方で、事実関係については、争いがないが、こんな金銭はないとのことでお話されました。その中でも不貞行為をしたことは間違いないが、何とか対応可能な範囲で調整したいというのがご本人のご要望でした。

2 当初の状況

私自身、個人的に話しやすい弁護士とは思っておりますが、私とお話するのは緊張されたようで、交際相手の方と一緒に打ち合わせを行いたいとの話で基本的に一緒に来所されることが多かったです。

その中でお二人から頂いていたのは、金銭の支払いはやむを得ないが何とか調整して欲しいとのものでした。お話に際しても、今後2人で金銭の支払いはするつもりであるから、支払可能な調整を考えたいとのお話でした。

個人的には金額面等で戦いたいとの考えがありましたし、この件について報復的な行為をされている部分もあったことや交際期間等主張できる部分があったので判決を見据えてもよいと何度かお話しましたが、お二人のご意向が強かったので、その前提で協議することになりました。

3 解決に向けて

上記ご本人らの意向を踏まえて、相手方を刺激しすぎない内容で、こちらの主張をお伝えしました。

その上で、本件の裁判官は、早期の段階で和解についての考えを確認する方でしたので(特に本件事実関係は争いがほとんどなかったことも影響しているのかもしれません)、個別の席上で資力の不足をお伝えし、慰謝料の支払いの意向自体はお伝えしました。

それをお伝えしたところ、その分割ではといった反応ではありましたが、裁判官は相手方に打診してみましょうとのことで打診してくれました。

その結果、慰謝料の支払いとして、月数万円の内容で解決に至ることが事ができました。

4 弁護士中村より本件を振り返って

この件について、私としてはやれることをやってもっと減額したかったとの思いは強かったですが(一定額の減額はできてます)、結果としてご本人らが満足して頂けたのが印象に残っております。

裁判官次第の点はありますが、和解であればこのように柔軟な解決もあり得ます。

私の指針としては、ご依頼者様のご意向の尊重ですので、ご依頼頂ければその点を踏まえた解決を一緒に考えさせて頂きます。

 弊所では、本件のような慰謝料分野等の多くの分野について、無料相談を実施しております。
 兵庫県にお住まいの方はぜひご来所頂き、遠方にお住いの方も弊所はオンラインで対応しておりますので、一度気軽にご相談のご連絡を頂けますと幸いです。 

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