財産分与で自宅及び相当の財産の獲得~離婚解決事例~

本件は、離婚請求事案において、いわば「満点解決」の事案です。
浮気をされかつ相手方が高収入という支払いを多く受ける可能性がある事案です。もっとも、このように上手くいくことはそうそうありませんので、その前提でこういう風にいくこともあるといったようにご確認頂けますと幸いです。

なお、本事案に限らず私が紹介している解決事案は実際の内容から一部変更した上でご紹介させて頂いております。

1 ご依頼前の状況

 ややご高齢のご相談者様で、息子さんと一緒にご相談に来られ、浮気され、いきなり出ていかれたのでどうしたらいいのかといった内容で当初ご相談にいらっしゃいました。その時も相手方を許せない気持ちは強いが、今の生活を維持したいということをお話しされる状況でした。

 ご同席された息子さんからは、「母が納得する方法でやって欲しい。できることのサポートはしたいと思っている」といったものでした。

 そのような状況でしたので、まずご満足できる内容を初回の面談で一緒にお話しして、その条件で合意できれば一番良いということでその話を相手方にするようお伝えしました。

 結果、相手方が合意してくれず、その後再度ご連絡頂き、ご契約頂くことになりました。なお、婚姻費用については合意してくれたようです。

2 当初の状況

 まず、相手方には相応の収入があったので、婚姻費用の合意をすることを私が代理人になる前に、当事者間の協議で合意してくれました。その金額が、いわゆる算定表(裁判所による判断の基礎となるものです)と比べて相当有利なものであったことから、安易に妥協しないようにしましょうといったお話をしました。

 その際には、ちょうど息子さんもいらっしゃったので、精神的なサポートについてはご協力頂き、「早く終わりたい」とお話しされている依頼者様と十分にお話させて頂きました。

 依頼者様にも納得いただき、相手方に連絡をしていたところ、相手方にも代理人が就き、本格的な交渉が始まりました。

 

3 解決に向けて

 交渉と並行して、調停の申し立てがなされ、相手方代理人にこちらのスタンスをお伝えし、いわゆる財産分与の整理を行いました。その結果及びこちら側の依頼者様のお気持ちをお伝えしたところ、自宅の権利の全ての取得+相当額の金銭給付といったところまでは早期の段階で提示させることが出来ました。この条件自体もいわゆる財産分与の点からすれば相当有利なものであったように思います。

 とはいえ、調停における交渉の本番はここからで、不貞行為で出ていかれたことだけでなくこれまでの婚姻関係中の経緯も洗いざらい整理の上主張し、調停でもお気持ちをお話して頂きました。

 このようにやれることはやった上で、あとは相手方の条件提示を待ちましょうとお話しして、はじめの調停を終えておりました。その後の調停に向けて、お子様方も決める際には確認したいとのお話でで、ご本人もぜひとのことでしたので、当日電話でご確認をいただくといった方針で成立期日に挑んだのを覚えております。

 そうしたところ、相手方より慰謝料250万円といった話がでてき、相応のものが出てきましたが、ご本人及びご家族と相談して、330万円であればとのことで、相手方から受諾を受け、その内容で調停離婚が成立しました。

4 弁護士中村より本件を振り返って

 この事案の内容としては、財産分与に加えて慰謝料分が通常以上されていると評価できるぐらいかなり有利なものでした。それでもなお、一般的な慰謝料金額の200万円前後を大幅に超える金額の支払いがなされたかという点については、なんといっても依頼者様(ご家族様を含めて)が方針に十分納得頂き、その上で、一緒の方向で進めることができた点だと思います。

 どれが依頼者様にとって利益になるかを十分考えながら進めるのが弁護士としての役目だと考えております。

 皆様にとってより良い選択を行うお手伝いをできればと考えておりますので、気軽に離婚事案以外でも気軽にご相談ください。

 弊所では本分野をはじめとして、多くの分野について、無料相談を実施しております。
 兵庫県にお住まいの方はぜひご来所頂き、遠方にお住いの方も弊所はオンラインで対応しておりますので、一度気軽にご相談のご連絡を頂けますと幸いです。 

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