【弁護士をどう選ぶか】~第2回コラム~

 今回のコラムでは、弁護士をどう選ぶかを弁護士の視点からご説明差し上げたいと思います。
 大きく分けると、①いわゆる人一般的な点と②どのような法律家と付き合うべきかに大別できようかと思われます。

以下でその2つに分けてお話させて頂きます。ただ、あくまで私が考える選び方という観点でお伝えできればと考えておりますのでその前提でご覧ください。

第1 一般的な視点から

 1 弁護士との相性

 正直、これが一番大事ではないでしょうか。弁護士の喋り方であったり、話すトーン、間の取り方等外から見えるものだけでも本当に千差万別です。それこそ弁護士とのお付き合いについて長くなると数年短くとも半年はお付き合いすることになることになります。話し方が合わない方と長期間お話することは苦痛かと思われます。その点から、まずこの弁護士と話し方が合うか合わないかを見て頂いて、少なくともご自身と話し方が合わない弁護士さんについてはそれだけでもご依頼避けられた方が良いように思われます。
   私自身も長期間のお付き合いをする方については、特にまず相性であったり考え方が合うのかといった点でこれが合わない方とは一緒に行わないことを決めています。

 2 自分の重視しているものと合うかどうか

 これも1と被る部分が大きいかもしれませんが、弁護士が行うのは「代理」であり、皆さまの紛争を皆さまに「代」わって解決することになります。その点からすれば、例えば、早期に解決することを重視する弁護士が良いのか方向性を予め提案する弁護士が良いのか、方向性も含めて打ち合わせでゆっくり考える弁護士が良いのかといった点でご自身の理想とかけ離れることになると、満足する形で「代」わって解決することができないと思われます。初回の相談であったりで明確に分かればよいですが、これが判然としない場合は、何を重視して進めてくれますかと確認しても良いかもしれません。

第2 法律家としての視点

 1 具体的な話があるか否か

 私自身、様々な法律家と接してきましたが、もちろん具体的に何をどうするかといったご説明をする法律家もいれば、結局何が言いたいのか分からない方と交渉で対峙したこともあります。弁護士はその性質上、あなたに「代」わって対応する方ですので、具体性の欠ける話に終始する弁護士に任せることができますでしょうか。その点をご自身の価値観と照らし合わせてみて下さい。当然、見通しが不明な部分もあると思いますが、その点については何がどう不透明かという点まで、十分な検討を行っている弁護士であれば明確に回答ができるかと思われます。この点も一つ検討事項にされてみて下さい。

 2 十分な説明がされているか否か

 例えば、面談担当と実際の対応が違う場合であったり、相手方の主張によってのリスク・危険性の説明があるかといった点も確認されても良いかもしれません。こういう点でも納得できる弁護士と進められることが良いのではと個人的は考えております。

 3 その他

 よく皆さんからお話を聞かせて頂くのですが、弁護士が複数在籍している事務所が良いのかであったり、有名な弁護士に頼むかという点について私の考えをお話しておきます。
 前者の根拠については、情報共有であったりという点なのかもしれませんが、そもそも情報共有されるかかなり不透明ですし、多くの弁護士は情報共有について実務書やいわゆる同期等の様々なチャンネルの情報共有を行っております。したがって、複数いるか否かより実際の担当弁護士が信頼に足るかあなたに合うかといった点で選ばれた方が良いかと私自身は思っております。
 後者の点については、正直かなりニッチな分野、相当専門性の高い分野で特殊な議論をする場合はその議論が妥当するかもしれません。ただ、この場合を除けば、弁護士自身の仕事への考えや依頼者様と合うか合わないかといった点が大事だと思われます。

第3 最後に

 色々とお伝えさせて頂きましたが、結局あなたにとって一番合う弁護士を選んでいただくのが一番良いと思います。その上で、多くの問題でリスク部分もありますのでそこを誠実に説明する弁護士か否かといった点から弁護士をチェックして頂ければと思います。
 ここまでお伝えした内容を見ながらあなたにとって最適な弁護士を見つけられることをお祈りしております。
 兵庫県に在住の方は、一度お会いして合うか合わないかを見て頂くこともできるかと思います。相性を試してみたいと思って頂いた方は、一度気軽にお問合せ下さい。

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