【「タイパ」の視点からみる弁護士依頼】~第6回コラム~

最近「タイパ」(時間対効果が高いか否かといったものとの前提で本稿では取り上げます)といった言葉が巷では流行っているようです。

ふとこの言葉を知った際に法律相談や依頼といった視点での弁護士利用は、この点が優れているのか考える機会があったので、今回の記事ではその点について、簡単にみてみたいと思います。

1 法律相談での「タイパ」

 難しいのが流れであったり、進行の確認といった法律相談では、「ネット検索」といったものがあり、一見そちらの方が早く結果が分かるように思います。

 ただ、私としてはインターネット記事については、これだけでどのように整理して、どのように解決していくかまで理解するのは相当困難ですし、これをするには相当の量を読み込むことになりかねず、結局時間がかかってしまい、「タイパ」は悪くなってしまうのではないでしょうか。

 法律相談については、最初の概要の聴取と実際の相談時間という部分で時間は要してしまいますが、解決のルートまでについては、その時間のみで終わることが多いように思います(結局よく分からなかったというのはご相談された弁護士の問題なので今回は考慮しません)。

 こう見ると法律相談については、「タイパ」が良いのではと私としては思っております。

2 事件の依頼での「タイパ」

 この比較対象は、自分で調べながらやるということになるでしょう。どれだけ時間をかけるかはご自身次第ですので、何ともいえませんが、ある程度しっかりやると膨大な時間がかかってしまうように思います。専門家は、知識・経験の蓄積があるからこそ専門家であり、その蓄積のある方が進めると慣れているので早いです。ただ、これも弁護士によりますがなかなか事件が進行しない、今何をしているかよく分からない方に依頼すると結局時間がかかってしまうということになってしまいかねません。弁護士毎に色んな進め方があり、それ自体と「合う」「合わない」で決めるべきというのが私の考えですが、「タイパ」を重視する方は、早期進行する弁護士を選ばれる方が良いかもしれません。

 事件の進行については、依頼した方が「タイパ」が良いと思います。

3 まとめ

 結局、弁護士を利用すべきというのが「タイパ」についての回答かなというのが私の感想です。

 ただ、弁護士を利用すること自体が時間を要する作業というのが身も蓋もないですが、真理になってしまいます。

 弁護士である私がこのような回答をするのもどうかと思いますが、紛争・もめ事を起こさないことが一番「タイパ」が良いのかもしれません。弁護士を利用するにしても、紛争の火種が小さい方が、時間はかかりませんので、それこそ解決に対するタイパはいいでしょう。

 以上より、今回概観してきましたが、結論としてタイパが良いのは紛争を起こさない、次にいいのはできるだけ早期に相談するといった形になります。よろしければご参考にされ法律問題があった場合は早めのご相談をお勧めします。

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