【弁護士の探し方】~第3回コラム~

 多くの士業の方が「士業の探し方」といったような表題で本コラムのようなものをご記載していることを私もよく見かけます。今回は私も例に漏れず、「士業の選び方」(弁護士編)を行いたいと思います。他の士業と大して変わらないななどとツッコミながらご確認頂けますと幸いです。

皆様が想像しやすいものから順番に見ていきたいと思います。

1 インターネット検索

 ぱっと思いつく代表的な方法がこの方法だと思いますし、もしかすると今一番一般的な方法がこの方法ではないでしょうか。
 この方法のメリットとしては、気軽であること、多くの事務所を一度に検索できることなどがあげられます。他方で、デメリットとしては、全く弁護士の人柄について事前情報がないといった点でしょうか。以前のコラムでも書きましたが、例えば外国法の適用対象といったようなよほど特殊な事案を除いて、多くの弁護士は対応が可能である場合が多いです。そうなると個人的にその弁護士と合うかといった点が大事かなと思います。その前提では、一番方法が容易ですのでインターネットを通じて多くの弁護士に会った上で、その弁護士と性格的に合うかを見極めていくのが良いように個人的には思います。インターネットの記事の中でこういうお話をするのもなんですが、個人的にはどのような記事を書いていたとしても、結局話しないと分からないと思いますので、良い記事を書いているからいい弁護士だろうなどと思わずにフラットにお話した上で決めることをお勧めします。

2 知人・友人の紹介

 この方法も想像つくかと思われます。メリットとしては、少なくとも見知っていることから人間性として問題がある可能性が低いことが考えられます。他方で、デメリットとしては、合わないなと思っても断りづらい点、紹介元がどの程度紹介先弁護士を知って紹介したのか不明な点があります。一番問題になりかねないのは、知人から紹介してもらったから依頼したが、もっと自分の意思を相手方に伝えて欲しかったや逆にゆっくり進めて欲しいなど当初の意思疎通が合わなかったりそもそも性格的に合わないなどの場合です。このような場合は、ご紹介でも無理に契約する必要はないですといったようなお話を弁護士としてすべきと個人的には思いますが、弁護士も考えがあるので何とも言えません。この方法で弁護士を探す場合は、しっかり合わないと思ったら、断る勇気を持たれる必要があるかと思います。

3 弁護士会経由

 この方法は、弁護士独自かと思いますし、お住まいの都道府県によってはやっているところとそうでないところがあるかと思います。これに関しては、知人との関係があるわけではないので断ることもしやすいですし、弁護士会によってはある程度弁護士の適性を判断しているかもしれません(申し訳ないですが、私が紹介方法を存じ上げておりませんし都道府県の弁護士会によって方法が異なるかと思いますのでご紹介して頂けるのであれば予め弁護会にご確認されて下さい)。
 方法としては、このような方法もありますので、一度念頭に置かれて頂いても良いかもしれません。

4 まとめ

 個人的にはですが、紹介者からの紹介でも合わないと思った際に断れる方は「2」の方法で何人かの弁護士に会われる方法もあり得ると思います。その際に、紹介して頂ける弁護士がどのような弁護士かしっかり確認される方が良いと思います。
 他方で、知人からの紹介で断りづらい方はあまりお勧めしません。その場合は、「1」の方法もしくは「3」の方法でご自身に合う弁護士を探されて下さい。合うというと難しく考えがちですが、話し方が自分としっくりくるこの人に依頼したいぐらいの感覚で良いと思います。弁護士と一緒に事件を進めるということは相当長時間の付き合いになりますし、費用も相応に生じます。ご自身の感覚以外で決めてしまうと後からの後悔に繋がりかねませんので、「合う」かといった点は慎重になり、選ばれることを強くお勧めします。
 個人的な感想ですが、弁護士を変更する方の多くは弁護士と「合わない」ことが多いです。中には、事件の進め方に疑問を持つような点などもなくもないですが、それほど多くないと感じております。最初の吟味をもう少しできていればと言うようなものも少なくありませんので、皆様が後悔のない選択をできるようにお祈りしております。

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